スペインではKERSを使う前に壊れてしまい、どれほど効果があったのかわからずじまいだったけど、このモナコは低速テクニカルであるため車体重量差によるラップスピードの変化の少ないこともあり、今度こそKERSの真価が問われるレースとなるはずだったが。。。
やっぱりKERSはいらねんじゃね?
ヨーロッパラウンド入って、というか、モナコでフェラーリは3-4位フィニッシュと復調。
しかし、レース内容ではライコネンはスタート失敗で順位をひとつ落とし、バリチェロの後ろについてしまい、マッサにいたっては、明らかに遅かったKERS非搭載のベッテルに先を行かれても、唯一といっていいトンネル(高速コーナー)明けのシケインで抜くこともできなかったりとアドバンテージのはずだったものが機能していない。
結果論だけどフェラーリはKERSを過大評価してるんだろうか?
かくいう私もモナコが終わるまではKERSに少なからず期待はしてた一人ではあるんだけども、KERS推進派だったBMWも下ろしているしな。。。
でもフェラーリのチーム戦略は今までと違い、第1スティントでペースの上がらないバリチェロに行く手を阻まれたライコネンを、予定より早いピットストップで送り出すとか、戦略の変更が的確かつすばやかったので改善したように見えたね。
しかし、バトンの2回目ピットストップでマッサの前に出て、結果バリチェロを援護してるとか、ロス・ブラウンの戦略のほうが一枚上手。
もうね、神がかってるとしか思えない。
結果、バトンは(ピットイン中など暫定では順位を落とすも)始終トップを守りきり、またもポールトゥウィンで、4度目の優勝。チームとしては3度目の1-2フィニッシュ。
ライコネンはチームとしても今季初の表彰台獲得するも、ライコネンとバトンのポイント差は42pt。コンストラクターズポイントでは69ptと大きく水をあけられているという。
ライコネンの自力ワールドチャンプはすでに消えており、チームメイトの援護があったとしても残り11レースを優勝し続け、バトンが残りすべてを3位以下にしなければならない。シーズンがまだ長いとはいえ絶望ですねぇ。。。
まぁ、来年も今までのようにレースが開催されるかどうかは(政治的に)疑問なんですけどね。
フェラーリのなんとも不甲斐ない結果。というか、ありえないミスが続いていますねぇ。
ライコネンはせっかく16番グリッドから10番手へジャンプアップしたというのにKERSの不具合でブーストの意味を成していないどころか、40kgの重りを乗せて走ってたようなものだったし、あげくのはてに油圧系トラブルでレース序盤でリタイア。マッサにいたってはレース終盤でガス欠とかありえなさすぎでしょ。
フライアウェイ4戦は空力パッケージの解釈の違いでポイントを落とし、ヨーロッパラウンドが始まったら始まったで人為的ミスでポイントを逃すとか、右京も言ってたけど去年からのフェラーリはなんともまぁ「らしくない」。
早い話、ドメニカリ以降のフェラーリは「低迷」というより「迷走」。
ホンダ時代ならいざ知らず、ブラウンGPの代表であるロス・ブラウンをいまさら抜くことは不可能だしトッドは呼び戻せないし今後どうするのやら。
いっそのこと、BMWみたいにKERSをきれいさっぱり忘れて、ブラウンGPと同様にボディ自体をシェイプアップさせたほうが速いんじゃないですかね。
第二の開幕戦とよばれるスペインGP。
ここからヨーロッパラウンドが始まる。
マレーシアに続き、またもフェラーリがQ1で予選終了と言う失態。
今度は我らがライコネンがしでかしてた。
せっかくフリー走行では1-2と復調を見せて、予選結果ではマッサもセカンドローだってのに、またも戦略ミスで後方からのスタート。
ダブルデッカーデヒューザーを含む新空力パーツも泣いていますよ。
まぁ、戦略を抜きにすればトップ勢のブラウン、レッドブル、トヨタにようやく並んだと言うことなので、悲観ばかりでは無いのは救いですかね。
それと新空力パーツ+KERSを搭載してるのはフェラーリだけっぽいので、本当の意味でKERS効果がどれだけあるか見ものではあるね。
ネガティブに見れば新パーツとKERSを使ってもポールを奪えないって事なんですがね。
# やはり重さか?
一方、マクラーレンはアップデートが遅れているのかQ2に進むのが精一杯のご様子。
マレーシアGPが終わってもいまだに続いている、ハミルトンというかマクラーレンの虚偽報告事件。
最悪の裁定が下された場合、グランプリからの除外になってしまうとのこと。
もっとも実際は、罰金かポイント剥奪か、もしくはその両方になるだろうとのことだが。
でも一番疑問なのは、この間も書いたけどいまさら問題沙汰にしているFIAの方。
やったことに対して制裁が下るのはわかるけど、提訴されてもいない問題を取り上げて問題沙汰にしているFIAは、有色人種がワールドチャンピオンになったのが開催者としてそんなに悔しかったのかと。
今自分はマクラーレンを応援しているわけでもないし、ハミルトンファンでもないけどFIAのこの対応にはあんまりだと思う。
しかし、マクラーレンもマクラーレンで、スポーティングディレクターのデイブ・ライアンを人身御供として差し出し、「われわれは知らなかった」とか「嘘をつけといわれたんだ」とか何なのこの責任転嫁。
今までもこれからも、マクラーレンの本質は変わらないまま、またスチュワードに呼び出されることが続くんだろうな。
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去年に引き続き、今年もレースマネージメントがグダグダなフェラーリ。
ビンゴヒューエルで、さらに数分後には雨が来ることがわかっていたとはいえ、上位が先にピットインをしてドライ装着の中ウェット選択はないだろう。
賭けに出たかったのはわかるけど、ブラウンGPやトヨタに比べて速さがないことがわかっていたのだからポジションキープを優先するべきではなかったかね。
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オーストラリアでのトゥルーリとハミルトンのアクシデントの再審議が二日にあって、レース後に二度目の順位変動劇。
トゥルーリはペナルティ無しになり3位確定。一転ハミルトンは誤解を与えたとしてレース失格。
ハミルトンにオーストラリアGP失格の裁定、トゥルーリは3位に復帰
世界選手権である限りルールは尊守されるべきだとは思うけどもっとしっかりしろと。
トゥルーリへの裁定はちょっとかわいそうだと思ったけれど、トヨタはこの件について受け入れるといっていたのに再審議で再度の順位変動ってどういうことよ。誰が再審議しろって言ったのよ。
当事者が言っていたんだとしても、こうもころころ結果が変わっちゃブーム再来なんて夢のまた夢だよ。
もっとしっかり運営しろっての
ライコネンファンとしてはなんともがっかりな結果。
KERS搭載車は非搭載型と比べて速いのはわかったけど使いこなせるまでしばらく苦戦しそうな感じ。
コース明けでKERS作動→オーバーステアでスピンアウトなんて、なんともルーキーのようなミスってどうよ。
それとKERSって省エネの一環で排ガスの軽減のためのどちらかというと「守備的な」機構だと思っていたけれど、今まで以上の加速力を生み出すための「攻撃的な」機能だったんだね。認識違ってたよ。
でっかいフロントウィングは案の定踏みつけられる対象で、そのおかげでSC導入のまま終了。
やっぱりあのフロントウィングは大きすぎないですかね。
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メルボルン
ここ数年気になるのがレース本戦よりもOPだったり。
モノローグは相変わらず「ドラマ」をでっち上げてる感がするのでまったくよくなけれど、OPムービーはずいぶんセンスがよくなったと思う。
ただ、所々に入る効果音がどうも安っぽくきこえる。まぁこのあたりがフジテレビ地上波クオリティといったところか。
ことしの見所はどのチームも開発に苦しめられた”KERS”の安定性と復活したスリックタイヤ、可変ウィングの効果性とちりとりのように大きくかっこ悪くなったフロントウィングといったところですかね。
しかし、ホンダの資産を受け継いだとはいえブラウンGPがとんでもなく速いのは以外だった。
どんな結果になるかちょっと楽しみ。
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