WHR-G54S を DD-WRT化
少しいまさら間はあるけれど、BUFFALO製 無線ブロードバンドルータ WHR-G54Sの
ファームウェアを正規のものから代替ファームウェアであるところのDD-WRTに
乗せ変えてみました。
WHR-G54Sは IEEE802.11g 規格で、けっして機能の豊富なルータではないのですが
この代替ファームウェアを投入することで、数万円のルータに匹敵するほどに機能を
上げることができます。
今回私が投入したのはVPN Ver.で、このバージョンで目に留まった機能としては
・ルーティングプロトコルに RIP2、BGP、OSTFを選択可能
・VLAN制御
・Port3,4 によるLink Aggregation
・無線の WPA-PSK, PSA2-PSK, WEP 等による暗号化
・QoS機能
・ルータのリモート管理
・PPTP VPN クライアント&サーバ
・OpenVPN クライアント
・Telnet, SSH デーモン
・DDNSクライアントにDynDNS.org, No-IP.com, ZoneEdit.com 等、計7種類に対応
PPTP サーバが実装されているので、
リモートアクセスにちょうどいいのです。
WHR-G54SのWebインタフェイスからでは代替ファームを投入することはできないので
tftpを利用してバイナリを転送します。
しかし WHR-G54S は “電源投入数秒後から数秒間のみ” tftp を受け付けるように
なっているので、ちょっとタイミングが計りづらいので以下のようにすると
やりやすいかもしれない。
1.下準備
WHR-G54SにつなぐPCのIPアドレスを192.168.11.2/24などにしておく
2.コマンドの準備
通常時は tftp を受け付けないのでコマンドを用意するだけでEnterはまだ押さない
コマンドプロンプトを二つ開いて片方で
> ping -t 192.168.1.11
としながら、もう一方で
C:\> tftp -i 192.168.11.1 PUT dd-wrt.v23_vpn_generic.bin
3.バイナリ転送
pingを実行した状態でWHR-G54Sの電源を投入
Hardware error. ←LinkUpしていない(ルータの電源が入っていない)状態
Hardware error.
Hardware error.
Request timed out. ← LinkUp(通電)したが、IPが振られていない状態
Request timed out.
Request timed out.
Reply from 192.168.11.1: bytes=32 time=2ms TTL=64 ← IPが振られて疎通できる状態
Reply from 192.168.11.1: bytes=32 time=1ms TTL=64
Request timed out. ← 少しするとまたこの状態に移行
Request timed out.
Request timed out.
Reply from 192.168.11.1: bytes=32 time=1ms TTL=64 ← 再びIPが振られ、起動する
Reply from 192.168.11.1: bytes=32 time=1ms TTL=64
・
・
・
tftp の実行タイミングは一回目の Reply のみ。
tftp の転送が成功すると
Transfer successful: 3289088 bytes in 4 seconds, 822272 bytes/s
と表示される。
※転送容量と秒数、転送速度は用意する環境やバイナリで異なります。
ファームの書き換えには1?2分かかるので、正面のLEDが落ち着くまで
しばらく待ちましょう。
書き換え後は WHR-G54S のIPアドレスは192.168.1.1/24になるので
待っている間、変更したIPアドレスを直すかDHCPに設定しなおしましょう。
Loginアカウントとパスワードも変更されるので、このあたりの wiki などを読んで
確認してください。
オーバークロックもできるみたいだけれども、GatewayRouterには
余計な負荷はかけないに限ります。
壊れたときには目も当てられない。。。
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