F1 2007 最終 第17戦
ブラジルGP サンパウロ
アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ サーキット
誰がこの結果を予想できただろう。
私もライコネンを応援していたし、年間王者のチャンスがある限りがんばってほしいと
思ってはいましたが、冷静に予想するならばだれもが
本命: ハミルトン
対抗: アロンソ
大穴: ライコネン
とするでしょう。
というか、そうとしか考えられないでしょう(笑
1位: 10pt
2位: 8pt
3位: 6pt
4位以下: 5ptから順に1点ずつ減。8位までが入賞。
という中、今までの獲得ポイントは
ハミルトン: 107pt
アロンソ: 103pt
ライコネン: 100pt
だったわけです。
となると、ライコネンが年間王者になるにはライコネンの優勝はほぼ絶対条件で
ハミルトンが6位以下、かつアロンソが3位以下でなければならないわけですが
ハミルトンの今までのレース結果を見る限り、上位入賞は必至だったわけです。
# 総合獲得ポイントが同点だった場合、高位獲得(優勝回数、2位獲得数など)
# 数が多いほうが上位になる。
ライコネンのチームメイトであるマッサがうまく援護し、アロンソがハミルトンの前に立ったとしても
ハミルトンはおそらく4位には入るだろうから今年はF1史上初めて
初参戦初年間チャンピオンが生まれるのかと思えたわけです。
ところが、レース開始直後、
今回ポールを獲得したマッサが上手にハミルトンを抑え3位スタートのライコネンが2位に浮上。
第2コーナーに入る直前、ライコネンが挙動を乱しテールを振ったため、ハミルトンは加速できない。
その隙を突き2コーナーから3コーナーで4位スタートのアロンソがハミルトンを交わす。
あわてたハミルトンは路面の摩擦係数の低いサーキットにもかかわらず
第4コーナーをアウトから攻め込みアロンソに襲い掛かるも、路面をグリップできずコースオフ。
コースに戻ったときには一気に8位まで後退。
ここまでの一連の出来事はスタートから35秒の話。
いきなりの大波乱。
ハミルトンはライコネンを牽制しようとレーンを変えていたけれど意識が後ろに行っていたためスタートも悪く
マッサに前を抑えられライコネンにも前を許したのではないでしょうか。
そして、今回のレース結果を決定付けた事件が8周目におきるのでした。
ハミルトン談: 「指が滑ってホイールの上に乗ってしまい、偶然スタート手順開始ボタンを押してしまった。クルマはニュートラルに入り、再び走り出すためにシステムを再初期化しなければならなかったんだ」
この出来事によりこの時点での最後尾18位まで順位を落とし(すでに2台がリタイア)、事実上戦線離脱。
その後、懸命に順位を上げていくけれど結局7位でフィニッシュ。
上位勢ではピットワークによりライコネンが1位に。まぁ、このあたりは戦略があったのかもしれませんが。
アロンソはフェラーリに54秒後方で3位フィニッシュ。
結果、
ライコネンは合計110pt
ハミルトン: 109pt (優勝回数: 4、2位獲得回数: 5)
アロンソ: 109pt (優勝回数: 4、2位獲得回数: 3)
奇跡の大逆転劇でした。
そういえば1996年にもルーキーだったジャック・ビルヌーブが年間優勝獲得のチャンスがありましたが
あのときはデイモン・ヒルがポイントリーダーであって、
ビルヌーブは追いかける立場。
今回も結果、ルーキーが年間ランキング2位になっていますが、大きく違うところは
ポイントリーダーだったのはハミルトンだったことです。
思い返してみれば、マクラーレンではなかなか結果のでなかったライコネンが
フェラーリ移籍後1戦目である2007年の開幕戦でいきなり優勝。
苦難の夏を乗り越え、そして年間王者に。
1年通してハミルトンが注目されていましたが、実はライコネンのための1年だったのかもしれません。
(* ̄ρ ̄)”ほほぅ…
ライコネンさん、おめでとう御座います!ですねぇい^?^
時間が時間だったので見なかったのですが、
ライコネン優勝でビックリす。